BiNI（バイニー）アプローチとは？

BiNIアプローチ（自己組織化アプローチ）とは、生物の進化・発達をベースに考えられた日本生まれの新しいリハビリ方法です。
例えば、赤ちゃんは誰からも教えを受けることなく、成長とともに自然に寝返りや歩行ができるようになりますが、BiNIアプローチではそのような身体が本来持っている働きを取り戻す施術を行います。

優しい刺激で身体構造を変え、自然治癒力を高める

BiNIアプローチでは、やさしく身体に触れたり揺すったりすることで脳や神経にやさしい刺激を与えます。こうして、自分の意識では動かすことのできない膜組織にアプローチします。
筋肉や骨、内臓、血管など、身体の各機関は全身タイツのような膜組織で包み込まれています。筋肉は、脳や脊髄の支配を受けていて自分で動かすことができますが、この膜組織は直接これらの支配を受けておらず、自分の意識で動かすことはできません。しかし、感覚を受容するレセプター（受容器）は存在しています。この、自分で動かせない膜組織にやさしく刺激を与えることで運動パフォーマンスを改善させるのがBiNIアプローチです。
筋膜や骨膜などの膜構造を変化させることで、脳に入力される感覚を良好に改善し、脳がその感覚をもとに運動出力を行うことで自然治癒力を最大限に高めます。その結果、無意識に運動が改善されることが期待できるのです。

膜組織を柔らかくすることで腹圧を上げ、
体幹の働きを活性化

優しい刺激によって筋膜や骨膜などの硬くなってしまった膜組織や関節を柔らかくすると、腹圧が上がり体幹の働きが活発になります。
体幹は、日常生活のあらゆる動きの中で私たちの体を支える重要な部位です。体幹が正常に働くことで姿勢が安定し、運動時の力を適切に伝えたり、身体への衝撃を和らげることができ、痛みのない、正常な運動が可能になります。

脳梗塞や脳出血により脳の一部が損傷されてしまうと、感覚が感じにくくなったり、手足が麻痺してうまく動かなくなります。その結果、動かせる部位だけで頑張ってしまい、身体が緊張状態になり筋肉や関節が硬くなります。その状態が長く続くと身体のバランスが悪くなり、さらに運動がしにくくなるという負の循環に陥ってしまいます。そのような状態で、痛みを我慢するリハビリを行なっても身体のバランスは取り戻せません。
BiNIアプローチでは、揉んだりひっぱたり、痛みを我慢するようなリハビリは行いません。BiNIアプローチは、やさしい刺激により膜組織を含めた身体構造を変化させ、脳からの出力を変えることで痛みを軽減させ、本来の動きを取り戻す施術です。ご自身の回復力による、根本的な改善を目指すリハビリです。
施術中は優しく触れたり揺することで微弱電流や熱エネルギーが作用し、全身がポカポカと温かくなる、痛くない、心地よい施術です。