足底板治療
足骨格を適正にコントロールし、足の機能を改善します
日本では、靴の中に入れる中敷きすべてをインソールと総称してしまいますが、本来はインソールと足底板の大きく二つに分類されます。
インソールとは消臭などの目的で小売りされているもの、足底挿板とは足医病学の「バイオメカニクス=生体力学」に基づき開発されたもので、足骨格を適正にコントロールし、足の悩みに対応する機能を持ち、専門家の判断に基づいて作製されたものを指します。
●脳梗塞後遺症の方の足元に、治療用足底板が効果的です。
治療用足底挿板というと外反母趾や偏平足など足自体にトラブルを抱えた方が使用するものと思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。実際に、偏平足や外反母趾では踵が内に傾き、土踏まずが崩れてしまい、それを補正するために足底挿板を使用することは多いです。
しかし、足底挿板は脳卒中などの後遺症で足に麻痺のある方にも効果があります。人を真下で支えているのは足です。足首まわりの筋肉の緊張が高まりすぎて硬くなってしまう(痙縮)方の場合、足を床面に着いたときに装具の中で踵が外側に倒れて足が捻じれていたり、足の内側が浮き上がってしまう方もみえます。また、足の筋肉の緊張が高まりづらい低緊張の方の場合、麻痺した足を接地しても適切に足部が機能せず、土踏まずが潰れた状態で体重がかかってしまいます。
どちらの場合でも、装具は床面に接地していても、足裏がうまく着くことができずに歩きづらくなってしまい、それに伴い麻痺している腕や全身の緊張も高くなり硬い動きになってしまいます。下肢装具は義肢装具士が採型して作製することがほとんどですが、足部の状況まで考えて作られてはいないのが実情です。
脳リハセンターでは、足の機能改善を目的としたフルオーダーメイドの足底挿板も作成しています。足にお悩みのある方は、お気軽にご相談ください。
NWPL 社製 ファンクショナルオーソティックス (スーパーグラス)
●50年の歴史を持つ、足底板専門メーカー
ノースウエスト・ポディアトリック・ラボラトリー社(NWPL社)は、アメリカ西海岸ワシントン州ブレインという、カナダとの国境近くにある小さくてのどかな 町にある足底板専門の製造メーカーです。
1964年に創設者デニス・ブラウンがNWPL社を創業して以来、のべ100 万足以上のオーソティックスを世に送り出してきました。
●所得した特許は40以上、革新的技術で業界をリード
歴史に安住することなく、時代に沿った新しい技術を取り入れ、常に改革精神を忘れず 、日々、 技術開発に取り組んでいます。
そうした日々の取り組みから、現在、NWPL社では40以上の国際特許を有し 、北米の足底板製作業界をリードしています。NWPL社の玄関には 、これらの 特許プレートの数々が誇らしげに飾られています。
●うすい。そして硬い。 ─ 硬さは機能改善の証です
体重や動きによってかかる力に対して、機能改善効果を得るためには、その重さや力に負けない強さ=硬さが必要になります。圧を加えることで、へたってしまうような素材では、足の機能をコントロールすることはできません。
NWPL社製ファンクショナルオーソティックスのこの硬さは、機能改善効果を支える最も重要な要素であり、機能改善効果の証といえるでしょう。
●硬い。でも、しなやか。 ─ 弾むような歩行感を生み出します
とはいえ、硬いだけでは活動時の足の動きに順応できず、痛みを生じてしまいます。足の動きに合わせてしなる、この硬くてもしなやかな弾性が、ファンクショナルオーソティックス装着時の弾むような歩行感を生み出しています。
従来の足底板とは全く異なる歩行感を、ぜひ、ご自身のお身体でご体感ください。
●オーダーメイドでご自分の足型に合ったオーソティックスを使用することで、動きの中で最大限のパフォーマンスを引き出します
・麻痺が軽度の方は両足とも靴の中敷きのように作製してフィッティングを行います。
・装具をご使用の方には、非麻痺側の足は靴の中に麻痺側の足にはお使いの装具の中に入れて使用することもご提案しています。(装具のタイプによっては入れることが出来ない場合もあります。)
●試し履きもできますので、お気軽にご相談ください
オーダーメイドのファンクショナルオーソティックスを処方する前に、試し履きができるトライアルオーソティックスをご用意しています。靴や装具に入れて効果をご体感ください。
※当施設では医療保険外での作製となります。