疾患名 | 痙直型脳性麻痺、喘息 |
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主な症状 | 両下肢麻痺 息切れ(電動車いす使用) |
発症年月 | |
脳リハセンター通院開始年月 | 2020年5月 |
普段は地元の病院に通院しながら定期的にリハビリを受けていますが、1~2年に1度の頻度で、大阪にある神経リハビリで有名な病院に入院する、という生活を送ってきました。
初めて大阪の病院に入院したのは小学校2年生の時で、膝と股関節の手術を行い、8ヶ月間入院しました。その後も大阪の病院には5回以上入院しています。人気の病院なのでなかなか予約ができず、1回の入院が3ヶ月の時もあれば、半年、1年とバラバラですが、退院したら名古屋の病院に通院し、1~2年経った頃にまた入院する、という生活を続けています。
病院でのリハビリは、硬くなった筋肉を伸ばし、歩行訓練や立位訓練を主に行っています。平日は1日3時間みっちりリハビリを行いますが、私もPTの先生も汗だくになりながら、痛いのを我慢して頑張っています。
もちろん家でも家族に手伝ってもらって、自主練を行っています。
実は私の家は脳リハセンターさんのすぐ近くなのですが、この施設を知ったきっかけはスマホゲームのドラクエウォークです。
私の親がゲームをしていた時に近くにモンスターが出たようで、この辺りまで歩いてきて、建物の外に掛かっている垂れ幕を見て知りました。本当に偶然です。近所なので車椅子で来られるし、助かっています。
初めてここでリハビリをしていただいた時は、「こんなんで本当に大丈夫か!?」というのが正直な感想でした。これまでリハビリと言えば、痛くて疲れるものというのが当たり前で、長年我慢して取り組んできたのですが、ここのリハビリは全く痛くなく、全身をただ揺らすだけ。
痛くても頑張るリハビリに慣れていた私は、痛くない、疲れないリハビリに驚き、はじめは半信半疑でした。でも、2回の体験でなんとなく体調が良いような気がして、続けてみることにしたんです。
初めて脳リハセンターに来たのが2020年5月なので、もう1年以上、回数では20回以上来ていますが、揺らすだけのリハビリで効果を実感しています。リハビリのイメージが180°変わりました。
まず、関節や筋肉が柔らかくなりました。これまでは寝た状態で足が14cmしか開かなかったのが、今では20cm開くようになりました。また、歩く時に使う“ハムストリングス”という筋肉があるのですが、これも柔らかくなって、以前より歩きやすくなりました。
あとは、便秘が軽くなったのも大きな変化です。前は週1回くらいの頻度だったのが、最近は週2~3回に増えました。脳リハセンターさんでは鍼も施術してくれますが、これが効いているのかな、と思っています。便秘が軽くなって代謝も上がり、体調も良くなったような気がします。
あと大きな変化と言えば、喘息が出る頻度が減ったことでしょうか。元々呼吸器喘息を持っていて、水を飲む、くしゃみをする、大声で笑うなど普通の日常生活を送っているだけですぐに喘息が出ていたんです。夜中に喘息が出て寝られず、病院に駆け込むこともよくありました。でも、今は喘息の起きる頻度が本当に少なくなりました。
特に今は季節の変わり目なので喘息の出やすい時期なのですが、それでも以前に比べて半分くらいに頻度が下がったと思います。夜中に病院に駆け込むことも、もう1年以上ありません。喘息は年齢と共に出にくくなるものなので、その要因もあるかもしれませんが、私はここでの鍼・リハビリの効果もあるだろうと感じています。
実は3ヶ月に1回、大阪の病院に定期的に通っているのですが、主治医の先生にも足の伸びが良くなったとお褒めいただき、脳リハセンターでのリハビリを続けてください、と言われました。これからも続けていこうと思っています。
今は家族と住んでいるのですが、青森あたりで一人暮らしがしてみたいなぁと思っています。名古屋は家賃が高いので…。あとは、運転免許を取って、車椅子のまま運転できる車に乗り、サービスの補助も使いながら日本一周がしたいです。大阪でのリハビリ入院生活でできた、年齢の近い友達もたくさんいるので、みんなを乗せて旅行できたら楽しそうです。
これまで私は、車椅子生活を送りながら大学で心理学を学んだり、野球やバスケなどのスポーツ観戦、カラオケなど興味のあることには何でも挑戦してきました。ここでのリハビリも同じです。
痛くない、頑張らないリハビリに初めは疑心暗鬼にもなりましたが、気になったので続けてみました。やらずに後悔するのだけは嫌だからです。
もし気になっている方がいたら、とりあえずやってみることをオススメします。やってみれば効果が分かると思いますよ。